Windowsデータの取り込み

             Windowsデータ(Word・Excel・Acrobat等)の取り込みでの困ったを解決

近頃クライアントからのデータ渡しが非常に増えています、このデータで困ったことはありませんか?

                                 Windows DTPでおなじみの(有)ヒロシステムがお届けします。

Windowsパソコンの普及率からいってもほとんどがWindowsデータ、その大半がWord・Excelのデータになると思います。そこで、これらのデータをどのようにしたらDTPソフトに効率よくきれいに取り込むことができるのかを解説してみたいと思います。

取り込むDTPソフトとして、今回は株式会社モトヤのPROX ELWINシリーズの場合を中心に解説してみました。

データ名欄をクリックして下さい。取り込み方法にジャンプします。           疑問点は掲示板へ書き込んでみてください

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Microsoft Word                   Topへ

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
Word OLE機能を使ってWord文書として取り込む 使用書体や余白設定などの条件により体裁が変わることがあります。 OLE機能とはMicrosoftOfficeソフト間のデータのコピー&ペーストが実データでおこなえる機能

OLEに対応しているソフト間でないと単なる画面コピーとなるので画像解像度は72DPI程度となり、使用不可

例えばPhotoshopやIllustratorでコピー&ペーストでDTPソフトに貼り付けると画面コピーとなるので使用できません。

OLE機能を使ってメタファイルとして取り込む

(編集ソフトに貼り付ける時、形式を指定して貼り付けを選択してメタファイル(ピクチャーファイル)を選択する)

体裁が変わることはほとんどありませんが修正はWordに戻っておこなわなければなりません。
PDFファイルに変換してから取り込む

ELWINならページファイル挿入で一気に取り込めます。

 

WordのバージョンとDistillerのバージョンによっては体裁が変わることがありますので、できるだけ最新バージョンにして下さい。 Acrobat Distillerを使ってPDFファイルに変換するのですが、印刷に使えるPDFを作るためには、解像度や文字の埋め込みなどの設定を的確におこなわなければならない(Distillerの設定でおこなう)
リッチテキスト形式で登録してELWINに取り込む

RTFコンバートを使えばELWINデータに変換されます

画像についてはコンバートされません。

表はコンバートされますが文字と表の位置関係はうまくコンバートされない場合が多いです。

画像については扱い方が違う関係上コンバートされませんが版面いっぱいの表や文字修飾についてはある程度コンバートされます。

特にルビはそのままコンバートされますのでうまく使えば面白いかもしれません。

Wordには開いたパソコンに搭載されていない書体があるときには勝手に書体を変更してしまう機能があります。このためクライアントがどんな書体を設定してあるのかがわからなくなってしまいます。必ずクライアントからデータと共に出力サンプルをいただくようにしてください。

画像データが張り込んであるときは、その画像の解像度などのデータはまったく解らなくなってしまいますので、出力したら解像度不足ということが非常に多いです。

このような問題を解決するには、アンテナハウスのリッチテキストコンバータ2005を使えば、画像データを取り出すことができます。使用書体の一覧も表示することができます。

 リッチテキスト・コンバータ 2005 R2

 

Microsoft Excel                   Topへ

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
Excel OLE機能を利用してExcelファイルとして取り込む 使用線種により線が細くなりすぎることがあります。塗りにパターンを使ってあると出力プリンターによりパターンの大きさが変わってしまいます。

取り込んでから大きさを変えると線の太さと文字の太さも代わってしまうので注意が必要

グラフはOLE機能で取り込んでも問題はあまりありませんが、表を取り込むと色々問題が発生します。特に大きさを変えるときは縦横の比率を固定して変えないと文字の字送りがおかしくなり重なったりします。

一度Wordに貼り付けてからWordのデータとして持ってくると少し緩和されるようです。

WordにOLEで貼り付けてからもう一度OLE機能で取り込む

Excelは大きさの概念がありませんのでWordに貼り付けることで表の大きさがわかります。

Wordに貼り付けてからリッチテキスト形式で登録してELWINに取り込む ELWINでは浮動枠の中に入った形でコンバートされるので表の配置できる位置に制限があります。 Excelから直接はリッチテキスト形式には書き出せませんので一度Wordに貼り付けてからになります。

ELWIN上では浮動枠の中に入った自動表に変換されます。自由にセル書式が設定できますのでExcelではできない体裁をきれいに整えることができます。

PDFファイルにしてillustratorで開いてillustrator EPSに変換して取り込む。 書体によっては文字が全て消えてしまいます。文字は埋め込まないようにしてください。 Illustrator バージョン8.01以上ならPDFファイルを開くことが可能です。開くと言うことは解析してIllustratorのデータにしてしまいますので、あらゆる変更が可能になるのです。
Excelのデータをレイアウト整形してIllustrator EPS化ができるソフトがあります。潟Vンプル プロダクツのExcelMagic AIと言うソフトです。

線種変換機能・罫線とマージン調整機能などで細くて印刷に使えない線や罫線と文字がくっつく等のトラブルに対応できます。

 

Microsoft Powerpoint                Topへ

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
Powerpoint OLE機能を使ってPowerpointデータとして取り込む 使用書体や余白設定などの条件により体裁が変わることがあります。

搭載バージョンの違いにより取り込んだELWINデータが開かなくなることがあります。

OLE機能とはMicrosoftOfficeソフト間のデータのコピー&ペーストが実データでおこなえる機能

OLEに対応しているソフト間でないと単なる画面コピーとなるので画像解像度は72DPI程度となり、使用不可

例えばPhotoshopやIllustratorでコピー&ペーストでDTPソフトに貼り付けると画面コピーとなるので使用できません

 

OLE機能を使ってメタファイルとして取り込む

(編集ソフトに貼り付ける時、形式を指定して貼り付けを選択してメタファイル(ピクチャーファイル)を選択する)

 

作り方によっては体裁が変わってしまうこともありますが、Powerpointデータとして取り込むよりもはるかに良い結果が得られます。
PDFファイルに変換してから取り込む バージョンによっては体裁が変わることがあります。 Acrobat Distillerを使ってPDFファイルに変換するのですが、印刷に使えるPDFを作るためには、解像度や文字の埋め込みなどの設定を的確におこなわなければならない(Distillerの設定でおこなう)
 

 

Justsystem 一太郎 のデータ            Topへ

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
一太郎 PDFファイルに変換してから取り込む バージョンによっては体裁が変わることがあります。 Acrobat Distillerを使ってPDFファイルに変換するのですが、印刷に使えるPDFを作るためには、解像度や文字の埋め込みなどの設定を的確におこなわなければならない(Distillerの設定でおこなう)
リッチテキストコンバータ2005を使ってWordに変換後Wordデータの取り込方法で取り込む 使用書体や余白設定などの条件により体裁が変わることがあります。 一太郎はOLE機能に対応していませんので、直接コピー&ペーストでは解像度が低くなるので使えません。
 
 

 

Acrobat PDFデータ                 Topへ

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
Acrobat Distiller ページファイル挿入で取り込む

(モトヤPROX ELWINの場合)

取り込んだ物は直接修正はできませんが、ページ単位で差し替えはできます。 複数ページのPDFファイルを一度に取り込みプレビューを表示します。取り込んでしまえばELWINの面付け機能が使えます。

この際の解像度はPDFファイルを作った時に決まってしまいますから、クライアントから直接PDFファイルでもらうのは危険です。文字が埋め込んでない物や画像解像度が72DPI程度のものが非常に多いです。

原則的には、PDFは元データをいただいて自社で作るべきです。

PDFデータ解析・色変換・極細線の太らせなどができるソフトがあります。(ウエノ株式会社のQBoxというソフト)

色変換機能によりPDFドキュメント内のRGBカラーをCMYKカラーに変換できますし、変更機能で線の太さを変更することができます。

 

画像データ                      Topへ

データ名 取り込方法 問題点 解説
JPG 画像挿入で取り込む JPGデータは圧縮されていますのでデータ修正を行い登録・呼び出しを繰り返すと画質が悪化します。クライアントからもらったらすぐ、Photoshop等で形式をTIFFかEPS等の圧縮しないファイル形式に変更して保存してください。2〜3回繰り返すだけで相当悪化します。 JPGデータとはデジカメ等のデータとしておなじみです。ファイル容量は相当小さくできるのですが、圧縮解凍を繰り返すたびに画質が悪化しますので注意が必要です。(圧縮ファイル全てにいえるのです)
TIF 画像挿入で取り込む 一番問題の少ない形式ですが、Photoshopで作ったパスは保存できません。 PSプリンターではない一般GDIプリンター出力にも対応しています。

ELWINの場合モノクロ2階調のデータをTIFで保存してあるとバックを透明にすることができます。

Photoshop EPS 画像挿入で取り込む 一般クライアントのGDIプリンターで出力をかけると画面プレビューがプリントアウトされてしまいますから、解像度が悪くなります。 一般的には写真データはPhotoshop EPSで保存されます。これはパスを作って切り抜いたデータが取り込めるからです、ELWINの場合取り込むときのパスを画像ボックスに変換することもできます。これによりパスの形に文字を回り込ませることが可能になります。

  Photoshopスーパーテクニック

Illustrator EPS                   Topへ

 

ソフト名 取り込方法 問題点 解説
Illustrator Illustrator EPSで保存して画像挿入で取り込む 文字の位置がずれる場合がある。

特に縦組みの文字についてはプリンターによってずれる場合があります。原則的に文字はアウトラインをかける様にして下さい。

指定してある書体がパソコン本体に搭載してない可能性があるので、必ず文字はアウトラインをかけてください。
       
Illustrator EPSのデータをDTPソフトに取り込むとバックが透明でなく白で表示されます。しかし、プリントすると正常に出力できる場合がほとんどです。これは、だいぶ昔からの現象ですが解決されそうもありません。
        
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